土佐くろしお鉄道は2023年度の業績について経常損益が6億6300万円あまりの赤字となったことを発表しました。一方で赤字幅は前の年度より縮小しています。
土佐くろしお鉄道によりますと2023年度の経常損益は中村・宿毛線で4億2000万円あまり、ごめん・なはり線で2億4200万円あまりの赤字と、会社全体の赤字は6億6300万円を超えましたが、一昨年度に比べて3400万円余り縮小しました。

中村線での土砂流入・倒木による計画外の修繕や、原油高による資材高騰などの影響があった一方で、新型コロナの5類移行により旅行需要が回復し、運輸収入が前年度を上回ったことなどが要因としています。
(土佐くろしお鉄道 金谷正文 社長)
「コロナ禍以前の水準には戻ってはおりませんけれども、対前年度、ようやくプラスという実績が今年度出たことは大変うれしく思っております」
また、取締役会では金谷社長が6月7日付での辞任を届け出たことも報告・承認されました。土佐くろしお鉄道の株主総会は来月7日に開かれます。