非常食にもなる缶詰を製造している高知県黒潮町の会社が開業10周年を迎えました。

黒潮町入野にある「黒潮町缶詰製作所」は南海トラフ地震発生時に最大34メートルの津波が到達する想定を受け、非常食にもなる缶詰の製造を地元の産業にしようと町などが出資して設立されました。東日本大震災の被害を記憶に留め、防災意識を高めようと、2014年の“3月11日”に開業し今年で10周年を迎えました。

(缶詰製作所の社長 松本敏郎 町長)
「工場の南側の壁に34メートルの旗印を立てたロゴがありますけど、この会社のロゴマークは34メートルの津波に立ち向かう黒潮町の防災への心意気を示したものでございます」

缶詰製作所は消費者への感謝を込め感謝の“感”の字を缶詰の“缶”にした“缶謝祭”を開催。会場では34メートルにちなみ通常の34パーセント引きで缶詰が販売されました。また、トークショーでは、缶詰の製造に大豆を使わず醤油の味を再現していることや味付けに町特産の黒砂糖を使っていることなどが紹介されました。