東日本大震災から13年です。高知市では10日、歌やダンスを通じて被災地に思いを馳せるイベントが開かれ、訪れた人たちは改めて地震への備えや命の大切さについて考えました。

「東の空へ歌よとどけ」と題して開かれたこのイベント。高知市のシンガーソングライターしまむらかずお♪さんらでつくる「3.11を忘れない・一滴の会」などが、2011年から県内各地で行っています。イベントでは出演者が被災地に思いを馳せながら歌やダンスなどを披露しました。

このほか2019年にしまむらさんが実際に宮城県を訪問し、現地で聞いた話などをまとめた映像も上映されました。

東日本大震災の直後、被災地にピアノを贈ったこともあるというしまむらさん。最後は「3.11を忘れない」という気持ちを込めて自ら作詞・作曲した歌を熱唱しました。

訪れた人たちは改めて被災地に思いを馳せ、今を生きることに感謝するとともに、地震の恐ろしさや備えることの大切さについて考えるきっかけになったようです。

▼出演した子ども
「これ(東日本大震災)を忘れたら南海トラフ地震が来たら対応できないと思うので忘れたくない」

(訪れた人)
「南海トラフ地震が起きて、その時にきちんと対処ができるようにいろいろなことを準備しないといけないなとすごく感じた」

東日本大震災から11日で13年。震災を知らない子どもが増えていく中で、しまむらさんは、次の世代にこの教訓をつなげるためには、「正しく教えること」が大切だと話します。

(シンガーソングライター しまむらかずお♪さん)
「恐怖感を植え付けるだけでなく、そうした場合どうするのか、被災に遭った方に何か私たちができることはないか、ふだんから“繋がる”ことはできないかということを大人側から子どもたちに体で、文化で見せていきたい」

イベントでは募金も行われ、能登半島地震の支援に役立てられるということです。