3月7日は消防記念日です。高知市では地下駐車場で車両火災が起きたことを想定した訓練が行われました。

春の全国火災予防運動が最終日を迎える中、高知市役所の地下駐車場で行われた訓練には、高知市の消防隊員と職員およそ20人が参加しました。「地下駐車場で車が出火。備え付けの消火設備が動かない」という想定です。

はじめに出火したとされる車を発見した職員から依頼を受けた別の職員が119番通報。地下駐車場は煙が充満しているとの想定で、駆け付けた消防隊員たちのマスクは、前が見えにくくなっています。隊員たちはすぐに姿勢を低くしながら火が出ている車に向かい消火の動作を確認。同時に逃げ遅れたけが人を救助し、屋外に連れていくまでの一連の流れを確かめました。

地上とは違う地下での火災。消防は地下の特徴を事前に把握することで、私たちの命を守る行動につながると強調します。

(高知市中央消防署 橋詰洋平 消防主査)
「地下で火災が起きた場合は煙が充満しやすい環境ですので、煙を吸わないように、低い姿勢で速やかに避難を心がけてほしい。我々が到着するまでの間に避難をしてもらえれば命を守る行動にもつながる」

高知市消防局は今後も様々な場所で迅速に消火活動ができるよう取り組んでいくとしています。