南海トラフ地震に備えて高知市役所で職員およそ200人が参加する防災訓練が行われました。

南海トラフ地震の発生を想定した訓練には職員およそ200人が参加しました。高知市役所では、消火班や来庁した人の避難誘導班など、各課の中で災害時の役割を決めていて、訓練では職員たちが、その役割に応じて対応を確認。

また、避難訓練の後には、消火活動や火災発生時の煙の状況などを体験しました。

(職員)
「思ったよりも中が見えなくてすごく恐怖を覚えた。少ししゃがむと下の方は見やすいと実感できた。なかなかふだん、消火器を使うことがない。訓練で使ってみることで、少し心の余裕を持って対応できるかなと思った」

(高知市 桑名龍吾市長)
「能登半島地震が起きました。これは本当に他人ごとではなく、南海トラフ地震が今来ると言われている、これをわが身と考えなければいけない。市役所の仕事はまずは、自分が皆さんが生きていく。そしてまたその後には応急・復旧・復興を成し遂げていかなければならない。今日の訓練をして、自分を守って市民を守っていく意識を高めていただければと思っている」

高知市では今後、復旧、復興に向けた「受援体制」の強化にも力を入れていくことにしています。