「昨年、日本記録を出してから1年間、とても苦しかったが、それをきょう乗り越えられたかなと思います」
そして'23年10月15日に行われるパリ五輪への切符をかけた一発勝負、MGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の号砲を静かに待つ鈴木選手。
「パリ五輪にはなんとしてでも出場して、メダル争いしたいという思いが強くある。世界のトップは2時間1分台ですし、現実的には3分台というところは、今の日本のマラソン界だと狙っていくべきところではあると思います」
アフリカ系以外の選手で、初めて4分台の扉を開けた鈴木選手。しかしその視界の中に、世界のランナーが映りこんでいる限り、その背中を追い続ける姿勢は変わらない。

最後にこう提案してみた。
「健吾ロード」をいつか作ってください!
「いや~(笑)、そのくらいになれるように頑張りたいですね」
(2022年1月25日 徳之島にて取材)