今年6月、入園者数1900万人を突破した、愛媛県立とべ動物園。ここに、営業職から飼育員になったある男性がいます。この春、夢を掴んだ新人飼育員に密着しました。

■この春、憧れの飼育員に

150種662点の動物が暮らす愛媛県立とべ動物園。
飼育員やスタッフら約70人が働いています。
ここに、この春3人の飼育員が新たに仲間入りしました。そのうちの一人、広田祐己(ひろたゆうき)さんです。

今年4月に飼育員になった広田祐己さん


広田祐己飼育員
肉食、草食問わずいろんな動物がいて、飼育員として成長できるところと、来園者の方といろいろ飼育員がコミュニケーションとっているところが一番とべ動物園がいいかなと


広田さんの仕事ぶりを見せてもらうと…

広田祐己飼育員
まず朝一番に動物を外に出してあげるところから作業は始まります



さっそく向かったのは獣舎。
広田さんは主にジャガーやピューマを担当しています。

飼育員歴20年以上 清水和真飼育員(広田さんの指導係)
肉食獣扱う以上はすごく繊細にというか、自分の命もかかっているし、守るべきルールもたくさんある


危険を伴う肉食獣。
施錠の徹底のほか、動物との距離感を一番大切にしているそうです。しかしそれだけではありません。

指導係・清水飼育員
動物を出したときに観察ですね。朝一番の行動っていうのはすごく大事なので


動物の観察も重要な仕事です。
しかし、ゆっくりはできません。1日の仕事は分刻みのタイトなスケジュールです。

掃除する広田飼育員


動物が外に出たら、すぐに部屋の掃除。ですが…

指導係・清水飼育員
広田君、水切りなのに水出したら水切れない…

掃除で使った水をうまく排水できませんでした。
広田飼育員、まだまだ勉強中です。

飼育員はエサやりや体調管理といった動物に関することだけでなく、園内の草刈りや施設の修理などたくさんの仕事があるんです。

広田飼育員
1か月ぐらい経って徐々に慣れてきたのもあるし、ビビっているようじゃ作業が終わらないので、必死に慣れた感じです


飼育員として必死にもがく広田さん、少し変わった経歴の持ち主なんです。