■子供のころの夢を追いかけて転職 26歳で飼育員の道へ

千葉県出身の広田さん。
大学卒業後4年間、東京や仙台でペットフードのメーカーなどの営業職をしていましたが、子どもの頃からの夢を追いかけて転職し、飼育員の道を選びました。
広田飼育員
小さいとき住んでいた家の近くに動物の専門学校があって、身近な動物と触れ合う機会があったのでそれが飼育員を目指した一つの要因かなと思います
今回、倍率12倍というとべ動物園の飼育員の試験を突破し、見事、夢を叶えました。

広田さんは副担当としてゾウの飼育にも関わっています。ゾウは1本の足に約1トンの体重がかかるため、足のケガが元で命を落とすこともあるといいます。毎朝、洗いながらケガや腫れがないかなどをチェックしているんです。
しかし…
広田飼育員
1か月間続けているんですけれども、まだゾウにメンバーの一員として認められていないので…
広田さんが任されている仕事はまだ足を拭くことだけ。ゾウは体が大きく賢い動物で、信頼関係がないと安全に飼育することができないんです。

ゾウ担当 兵頭佳夫飼育員
まずゾウとのコミュニケーションをとってゾウに覚えてもらう。広田君自体もゾウの動きをこんな時は機嫌が悪いとか、きょうは機嫌がいいとかを分かってもらえるように少しずつ今覚えてもらっているところです。長い期間が必要だと思います
ゾウを外に出したら早速部屋の掃除。
糞や草は3頭合わせて600キロにもなります。

広田飼育員
前職と違って体を非常に動かす仕事なので、日々疲れ切って眠りに落ちる生活をしています。毎日汗だくになりながらやっています
担当によって違いはあるものの、飼育員が一日に動物たちと直接向き合える時間は1時間足らず。ほとんどが、その他の業務です。ペットのようにずっと寄り添えるわけではないんです。
指導係・清水飼育員
動物も快適に暮らしていけるように。また来園者の方が気持ちよく見てもらえるようにという環境整備も含めた仕事なので。広田さんがそういうのも理解してこれからどんどん活躍してくれると思います
広田飼育員
いろいろ自分で発見していくことが今の仕事は多いので、楽しく仕事できているなと思っています
■一人前の飼育員へ 挑戦は始まったばかり
憧れの飼育員になって1か月半。
広田飼育員
人と動物の間に立って、人と動物をつなげるような飼育員になれればなと思います
夢は全ての動物を担当すること。
一人前を目指し、広田さんの挑戦は始まったばかりです。
