先月から全国で運用が始まった「電子処方せん」。
薬の重複を防げるなどのメリットがありますが、愛媛県内では対応している医療機関が1か所しかなく、制度の普及にあたって課題も多いようです。
■1月から運用開始『電子処方せん』って何?
愛媛県松山市にある調剤薬局。
1月26日に全国で「電子処方せん」の運用が始まったことを受け、愛媛県内19店舗のうち 17店舗に対応できるシステムを導入しました。
病院での診療後、薬を買うために必要な「処方せん」。

(ハッピー薬局 朝生田店 寺尾拓馬薬剤師)
「患者の薬に関する情報、いわゆる処方内容の情報全てがこの画面で閲覧できます」
「電子処方せん」では、これまで紙でやりとりしていた薬の情報などがオンライン上に移ります。
では、実際どのように運用されるのでしょうか。

患者が医療機関を受診し薬が処方される場合、医師はオンライン上にある管理サーバーに処方せんのデータを送信。
その後、患者が薬局を訪れ、マイナンバーカードか医療機関で発行された引き換え番号で本人確認を済ませると、薬剤師はサーバーにある処方せんの内容を確認でき、薬を提供するという流れです。