新型コロナで影響を受けた事業者を支援する国の助成金を不正に受給していたとして、愛媛労働局は、愛媛県東温市と松山市にある2つの会社に助成金の返還を命じました。

助成金の返還命令を受けたのは、東温市内の土木建設業「三寶(さんぽう)」です。

愛媛労働局によりますと三寶は2021年、従業員に休業手当を支払ったとするウソの申請をし、雇用調整助成金などあわせて1825万円余りを不正に受給したということです。

三寶は不正の事実を認めていて、現在、労働局と返還計画について協議中だということです。

また愛媛労働局は、同様に虚偽の書類を作成し、雇用調整助成金など合わせて1200万円余りを不正受給したとして、松山市にある情報サービス業のBPSにも返還を命じています。

コロナ禍で雇用維持のために設けられた助成金について、県内で2022年度、今回を含め11の事業所であわせておよそ2億5900万円の不正受給が確認されているということです。