熊本地震では、多くの被災者が車での避難生活を余儀なくされる中、車中泊などを体験する防災イベントが2日、愛媛県松山市で開かれました。
車中泊の危険性と注意点について専門家に聞きました。

7月28日、熊本を襲った最大震度7の地震。住宅の被害や停電などで多くの被災者が車中泊を余儀なくされています。

県作業療法士会が開いた防災イベントでは、参加した親子などが車中泊を体験。
実際の寝心地を確かめていました。

(参加者)
「1日、2日ならいいが、これが何日も続くと思うとすごく過酷」

車中泊は、長時間同じ姿勢を続けることで血栓ができ最悪の場合、死に至る「エコノミークラス症候群」の危険性が高まります。

そのリスクを減らし少しでも快適に過ごすための車内空間の作り方について、作業療法士に聞きました。

(県作業療法士会 中村匡秀理事長)
「ヘッドレストは、反対に裏返して差すことによって、フラットにすることができる。車種によってシートアレンジの仕方に違いがあると思うが、この車種であればシートを落とし込むことができる。こうすることによって、スペースを作って足を伸ばせる空間を作ることが重要」

足を伸ばした状態で水平に寝られる空間を作ることがポイントです。
また、毛布などを使って腰の部分の段差を埋めることも、楽に過ごす工夫の一つだといいます。

このほか、1~2時間おきに体を動かすことも「エコノミークラス症候群」の予防につながります。

そして、真夏のこの時期、特に警戒が必要なのが熱中症です。

(県作業療法士会 中村匡秀理事長)
「車中泊をしている人は、避難所に行きたくないから車中泊をしている人が多い。トイレ環境も十分にあるわけではないので、車内だと体が涼しいから水分を取らずに過ごせてしまうのが夏の課題」

喉が渇いていなくても、意識的に水分や塩分を補給することが重要です。
いざという時に「車を安全な避難場所」にするための備えを確認しておきましょう。