徳島刑務所でウエルシュ菌による集団食中毒が発生し、徳島保健所は23日、刑務所内の炊事工場に対して4日間の営業停止処分を行いました。

徳島県によりますと、19日の午後0時40分ごろ、徳島刑務所から「施設内で食中毒の疑いが発生している」と徳島保健所へ連絡が入りました。

保健所が調査を行った結果、徳島刑務所炊事工場で調理・提供された食事を食べた受刑者384人のうち、24歳から65歳までの男性受刑者18人が、18日から19日にかけて下痢や腹痛などの食中毒症状を呈していたことが確認されました。

症状を訴えた受刑者たちの共通の食事は施設内で提供された食事のみで、施設内で感染症を疑う情報はありませんでした。

その後、症状を訴えた受刑者9人の便から、食中毒菌であるウエルシュ菌と、ウエルシュ菌が産生する毒素「エンテロトキシン産生遺伝子」が検出されました。

23日に医師から徳島保健所へ食中毒の届出がなされたことを受け、保健所は当該施設が調理・提供した食事を原因とするウエルシュ菌による食中毒と断定しました。有症者18人は全員、快復傾向にあるということです。

提供されたメニューは、18日の昼食がカレービーフン、南京のそぼろ煮、菜の花しぐれ、ごはん、みそ汁で、夕食が豚肉と馬鈴薯の煮物、ほうれん草の卵とじ、きんぴらごぼう、ごはん、みそ汁でした。

徳島刑務所よりますと、調理は刑務官による監督のもと、受刑者が交代制で担当していたということです。

徳島保健所は、厨房内のふきとり検査を行って清掃や消毒などを指示したうえで、23日から26日までの4日間、刑務所内の炊事工場を営業停止処分としました。

炊事工場は20日から自主休業していて、19日の昼食から災害用の非常食に切り替えているということです。

今後は、炊事工場の清掃や消毒の確認を進めるとともに、調理を監督する刑務官に対して衛生教育などを実施する予定です。

ウエルシュ菌による食中毒を防止するため、徳島県安全衛生課は次の4点に注意するよう呼びかけています。

・前日調理や室温放置を避け、加熱調理したものは速やかに食べること
・食品中の菌の増殖を防ぐために冷却を速やかに行うこと
・食品を保存する場合は10度以下または55度以上にすること
・食品を再加熱する際は十分に加熱して早めに食べること