タレントの高見知佳さんが、がん性腹膜炎のため、きょう午後1時ごろ亡くなったことが分かりました。60歳でした。
立憲民主党からの推薦を受け、今夏の参院選愛媛選挙区に無所属で出馬した高見さん。
出馬の話が高見さんのもとに舞い込んだのは去年の暮れだったといいます。
「なぜ自分に声がかかるのか不思議。悩んだ」
高見さんは参院選前の取材会場で、当時の心境を振り返っていました。
それでも年が明けた1月に出馬を表明。
決断に至った大きな理由は、母親の言葉だったといいます。
「母が『そんなに言ってくれる人がいるなら一か八かやってみたら』と。芸能界に入るときも母は言ってくれた。背中を押してくれる人がいたから踏み切れた」
4年前、母親の介護のため地元の愛媛県に戻った高見さん。
選挙選では、介護の経験をもとに生活支援の拡充などを懸命に有権者に訴えました。
しかし、結果は落選。
報告会では支持者らを前に、悔しさをにじませながら敗戦の言葉を述べていました。
夏の参院選からわずか5カ月あまりでの突然の訃報。
奮闘ぶりが記憶に新しかっただけに、衝撃が広がっています。