年の瀬が迫るなか愛媛県大洲市では、肱川(ひじかわ)で取れたアユを使った冬の保存食、「焼き干しアユ」作りが盛んに行われています。
(上満武さん)
「(作業時期になると)お正月すぐそこという感じがしますね」
大洲市柴の上満武(うえみつ・たけし)さんの作業場では、冬の保存食として江戸時代から伝わる「焼き干しアユ」が盛んに作られています。
作業は、肱川でとれたアユを竹串に刺して炭火の周りに並べたあと、覆いをして3時間ほどかけじっくり焼き上げます。そして束ねた麦わらに放射状に刺し、10日ほど乾燥させると完成です。
江戸時代、参勤交代で持参する献上物にも使われたと言われるこの「焼き干しアユ」。風味豊かで上品なダシが取れ、お正月の雑煮などに最適だということです。
(上満武さん)
「澄んだダシで口にまろやかなダシの味。今年は少ない分、大きなアユがとれましたね」
上満さんの「焼き干しアユ」は大洲市の直売所「しらたきの里」で販売されます。