「可愛い」よりも「死なせてはいけない」――24時間態勢の育児
(高市さん)
「ギャーギャー元気な声で鳴く。これはお母さん呼んでいるんだなと。その時に、“何がなんでも育ててやる”と決意した」
命をつなぐためのミルクは3時間おき。
夜は自宅に連れ帰りました。
(高市さん)
「ピースが安心して過ごしてくれるんじゃないかと、生まれた日から私の胸の上にのせていた」
心臓の音、体温、息遣い…
片時も離れず、文字通り「24時間態勢」で守り続けました。
小さく未熟なホッキョクグマの赤ちゃんは細菌にも弱く、プレッシャーとの闘いでもありました。
(高市さん)
「ずっと緊張感の中で生きているので、小さいときのかわいらしさ、あのぬいぐるみのようなピースを見て、可愛いと感じたことがない。
ただ“この子を死なせてはいけない“という思い」
そうした努力も実り、ピースはすくすく成長。
生後76日目に国内の人工哺育の生存記録を更新。
一般公開されると一躍、とべ動物園のアイドルになりました。








