国内初の人工哺育に成功という偉業、そして平均寿命に迫る26歳という年齢。
「奇跡」のホッキョクグマ・ピースが、2025年12月2日にまた一つ、歳を重ねました。
愛媛県立とべ動物園のアイドルとして愛され続けるピース。
しかし、その裏には、飼育員・高市敦広さんの壮絶な闘いと、深い愛情の物語がありました。
(ピースの飼育担当・高市敦広さん)
「大きいでしょ?」
(参加者)
「大きいですね」
ホッキョクグマのピース。
国内で初めて人工哺育に成功しました。
(高市さん)
「あまり食に執着がないので、ゆっくり食べる」
ピースが生まれた部屋に入ることができる「ピースフルタイム」は、
県外からもファンが訪れる大人気のイベントです。

(高市さん)
「ホッキョクグマの赤ちゃんって、私は知らなかったんだけど、耳に毛が生えていないんですよ、生まれたとき。で、耳たぶがぱたんと閉じている」
ピースは1999年12月2日に誕生しました。
当時の体重は680グラム。
ホッキョクグマの赤ちゃんは、小さく未熟な状態で生まれてきます。
しかし、母親のバリーバは出産後、落ち着きがなくなりました。
このため園では、ピースを安全に育てることが難しいと判断しました。
代わりに育ててきたのが、飼育員の高市さんでした。








