瓦の産地、愛媛県今治市菊間町では、来年の干支「ウサギ」の置物作りがピークを迎えています。
今治市菊間町で300年以上前から続く錦松工房では、今年も7月から菊間瓦の原料を使って干支の置物作りを始めました。
作業は今ピークを迎えていて、9代目の光野錦松さんが15種類のヘラを使い分けながら長い耳やヒゲなどを細かく形を整え、一体一体、丹念に仕上げていきます。
この後、10日間ほど乾燥させて窯で焼き上げると、いぶし銀の置物へと生まれ変ります。
今回、ウサギには魔除けを願う鈴が付けられました。
錦松工房・光野錦松さん
「銀の鈴というのは昔から魔除けになるといわれる。来年のウサギ年が平穏無事でいいことが沢山ある年になれば」
こちらの工房では年末まで作業が続けられ、およそ500個の置物が作られます。