愛媛大学は23日、中退のリスクがある学生をいち早く把握するシステムをIT企業と共同開発すると発表しました。
23日の記者発表には、愛媛大学教育・学生支援機構とIT企業、「日本システム技術」の職員が出席し、データを活用して中退リスクのある学生を早期発見するシステムの共同開発について説明しました。
愛媛大学によりますと、昨年度の中退者は1%程度で全国平均と比べると低いものの、大学に馴染めない、勉強についていけないなど「ネガティブな中退」が増えているということです。
(愛媛大学教育・学生支援機構真鍋亮特任助教)
「相談に来る、中退の申請に来た時点では対処しようがなかなかない現状がある。早期に発見し、起きてからは対応できなかった事象に先手を打って対応していく」
愛媛大学は、過去1万人以上の学生のデータや、大学の管理システムで国内トップシェアを誇る日本システム技術が持つデータも活用して、成績や取得単位数、出席率などをもとに卒業できる可能性を可視化することで効果的な学生支援につなげたいとしています。
実証試験は来年度スタートし、再来年度には本格導入に向け準備を行う計画で、将来的には全国の大学で活用できるようにしたい考えです。