4年前、愛媛県今治市内で同僚の女性を殺害したとして、殺人などの罪に問われている男の差し戻し裁判の初公判が5日、松山地裁で開かれ、弁護側は起訴内容を一部否認しました。

起訴状などによりますと、運送会社に勤めてい愛媛県松山市山越の元トラック運転手・西原崇被告(39)は2018年2月、今治市内の配送先で同僚の女性の首を締めわいせつな行為をした上で殺害したとして、殺人と強制わいせつ致死の罪に問われています。

5日に松山地裁で開かれた差し戻し裁判の初公判で、西原被告は起訴内容について一部否認しました。

検察側は「殺意を持って首を締め、わいせつな行為をした」と指摘。

一方、弁護側は強制わいせつ致死について「故意ではなかった」として成立しないと主張しました。

この事件を巡っては、2018年11月に松山地裁が強制わいせつ致死は成立しないとして懲役19年を言い渡していますが、翌年、高松高裁が一転して強制わいせつ致死を認定。

事実誤認を理由に、一審判決を破棄して審理をやりなおすよう命じています。