愛媛県松山市にある松山東雲短期大学食物栄養学科「しののめベジガール」の取り組みが、文部科学省から教育改善の優れた事例として紹介されました。
松山東雲短期大学にある調理室。
野菜の帽子をかぶった学生たちはその名も「しののめベジガール」です。
栄養士を目指す食物栄養学科の学生によるチームで、地元の野菜を使ったレシピ開発を中心に活動しています。
結成は2017年で彼女たちは9代目です。
8日は、新居浜市に本社を置く総菜メーカー「クック・チャム四国」と共同開発しているおかずの試食会を開きした。
愛媛産のはだか麦を使ったコロッケやピラフなど、あわせて5つのレシピが並びます。
(ベジガールの学生)
「瀬戸内の魅力がたくさん詰まった一品を、ぜひみなさんに手に取って食べてもらいたい」
「どれも全部おいしい」
この中から、採用されたおかずは、今後も改良を重ね、年明けごろの販売を目指します。
こうした「しののめベジガール」の取り組み。
文部科学省が実施した昨年度の「全国学生調査」で、将来につながるスキルが身につくなど、教育改善の優れた事例として紹介されました。
「全国学生調査」は学生目線から大学・短大の実態を把握しようと、2019年度から試験的に行われています。4回目だった昨年度は13万人を超える学生から回答が寄せられました。
全国672の大学・短大の取り組みから、優れた事例として紹介されたのはわずか8校でした。
(ベジガールの学生)
「うれしい。ベジガールになりたいと思っていたので、実際なってみると想像以上に楽しい」
また、今回の調査で「しののめベジガール」の学ぶ食物栄養学科について、学生からの高評価も明らかとなりました。
33の質問のうち「授業以外の学習指示が明確」など12項目で、高い満足度を獲得していました。
学校は「今回の評価は、教職員が一丸となって取り組む姿勢に学生が真摯に応えた成果。今後も有能な“食のスペシャリスト"を送り出していけるよう取り組んでいく」とコメントしています。