愛媛県西条市が議会に報告することなく国に交付金を申請し反発を受けていた、新しいホールなど、総額およそ26億円の事業計画について、高橋敏明市長は計画の取り下げを議会側に伝えました。
(西条市・高橋敏明市長)
「内閣府への交付金申請を取り下げる決定を行いましたことを、ご報告申し上げます」
事業計画は西条市の商業施設「いとまち」付近に多目的ホールを、休館中の温泉施設を改修して、健康増進施設をそれぞれ整備しようというものです。
総事業費はおよそ26億円を見込んでいて、高橋市長は議会に報告しないまま今年6月、国に交付金申請、今月、半額補助の決定を受けましたが、議会側からは反対意見が相次いでいました。
取り下げの報告を受け議長からは…
(西条市議会・川又由美恵議長)
「実は市長としての資質を問う、市長の進退を問うべきであるという声もたくさんあります。市長ワンチャンスです、どうか宜しくお願いいたします」
これに高橋市長は・・・
(高橋市長)
「まず、そういうふうなお言葉を頂くということが、大変恥ずべきであると認識しております」
そして、「皆様との対話を重ねて、日々前進していきたい」と話しました。
今後は、国や県など関係機関に謝罪するとともに、取り下げの文書を発送することにしています。