「まもる君」と書かれたステッカー
子ども達の緊急避難先として協力する店などに貼られています。
この取り組みが今月から強化されました。
(愛媛県生活衛生同業組合連合会・大森利夫会長)
「道を尋ねてくるようなケースが最近は高齢者も増えています専門家につないでいくことが私どもは出来ます」
愛媛県内2700余りの理容店や飲食店、ホテルなどでつくる県生活衛生同業組合連合会が発表したのは、その名も「生活衛生110番『まもる君の店』」の取り組みです。これまでは子ども達の見守りが中心だった「まもる君の店」ですが今回新たに高齢者も対象に加えました。そこにはあるキッカケが…
松山市内にある「カフェ子やぎのさんぽ」です。今年4月、80代とみられる男性が店の中に入ってきましたが挙動不審なようすだったため店主が尋ねると…
「Cafe子やぎのさんぽ店主 渡邉博幸さん)
「帰るところが分からんようになった」
男性は自宅の住所を思い出せず、認知症とみられたことから、店主は警察へ連絡。
その後、男性を無事に家族の元へ引き渡すことができたということです。
県警によりますと、県内で認知症またはその疑いのある高齢者の行方不明届はここ数年、200件を超える状況が続いているということです。
連合会は、高齢社会を背景とした課題の早期解決につなげようとこの取り組みに乗り出しました。
常連客(70)
「いつどういうことがあるか分からないしいつ道端で倒れるかも分からないしお年寄りも家族も安心できる」また、円滑な対応に向けて、協力する店などには声かけ方法などを記したマニュアルを配っています。
(Cafe子やぎのさんぽ店主 渡邉博幸さん)
「高齢者の方とか女性の方とかいろんな方が気軽にいろんな遭遇をしたら入ってこれる安心できるなという所をできたらいい」