日本酒の原料となる酒米も価格が高騰する中、愛媛県の酒造組合が30日、県に購入費の助成など支援を求めました。

30日は県酒造組合の越智浩理事長ら5人が県庁を訪れ、菅規行副知事に要望書を手渡しました。

県酒造組合によりますと、酒米を巡っては2024年産が前の年の2割から3割高騰していて、今年はさらに倍近い値上りが見込まれているということです。

このままだと酒造りができなくなる上、主食用が酒米の値段を上回る事態となれば、農家が酒米から主食用に生産転換する恐れもあります。

こうしたことから、・酒米購入に対する引き続きの支援や主食用のコメ以上の価格保証へ、独自の交付金を設けることなどを求めています。

県酒造組合 越智浩 理事長
「過去に経験したことのないような状況になっている。長く続いてきた蔵元の伝統や愛媛の酒を守るために精一杯、愛媛の皆さんでご支援ご愛飲をいただきたいと強く思っている」

これを受け菅副知事は「出来る限り支援を行うが、県単独だと限界があるので、国にも要望していきたい」と述べました。