出火から23日目となる14日、鎮火が宣言された愛媛県今治市の山林火災。
今治市朝倉地区の「笠松山」は、17年前の火災でも被害に遭っていました。その後、山の再生に向け植樹を続けてきた男性が、火災後、初めて山へ入りました。
先月23日に発生し14日鎮火が宣言された今治の山林火災、火は隣の愛媛県西条市にまで及び、442ヘクタールが焼けました。
(越智将人さん)
「あそこの山肌が見えている、一番高い所の左右にだいたい7、8年間植えました」
現場からほど近い朝倉地区で、造園業を営む越智将人さんです。
このうち笠松山は、17年前にも山林火災に見舞われました。越智さんは、山の再生に向けこれまでに2500本のヤマザクラなどを植樹してきました。
(越智将人さん)
「山を越えて火が見え出した時から、ああ…大変やなと思って」
再び火の手の回った笠松山。
14日の鎮火宣言を受け入山が許された越智さんは、植樹した木々の確認に向かいました。
そこでは、花を付けたサクラの木を確認することができた一方で、植樹した木の多くも焼けていました。
(越智将人さん)
「なんともいえんですね。下から見ても燃えているのは分かっていたけれど、目の当たりに見てみたら本当にショックで」
それでも越智さんは、笠松山の再生を諦めてはいないと話します。
(越智将人さん)
「山の後ろから朝日が昇るんです。1年中。それを毎朝見ていたら山がかわいそうで悲しんでね、自分も」
「3年で、できたら千本ぐらいを目指して植えたい」