予算の問題、ノウハウも不足…

また、対応の遅れには予算の面もあったと釈明します。

久万高原町では第三者委員会を設置するのが初めてで、設置に向け動きだした2022年の3月時点で、町全体の予算のうち自由に使える予備費は1000万円程。結果的に、調査費は委員への報酬を含め約400万円かかったものの、当時、教育委員会に割り当てられた予算で賄うことは難しかったと説明します。

また、職員に委員の選定といったノウハウも不足していたといいます。

小野敏信教育長
「スケジュール的に難しいということで断られたケースもありましたし、久万高原町に何らかの関わりを持っている先生方は委員の中に加えることが難しい。実際に大学の学部長や学長のところに事情を話してお願いに何度も足を運んだり、弁護士の先生方を訪ねたり、そんなことでかなり時間がかかりました」