しかし、路線開設にはクリアしなければならない条件があります。誘致の展望を取材しました。
■愛媛県とベトナムのLCC格安航空会社 定期航空路線開設へ覚書締結

愛媛県は約3年前から、経済成長が著しいベトナムと松山空港を結ぶ直行便の誘致を進めてきました。

(中村知事のトップセールス)
観光資源も豊富で、特に最近、海外からも多くの方が訪れるようになったしまなみ海道のサイクリング。観光、ビジネス、大勢いらっしゃる滞在者の帰省、こうしたマーケティングをしっかり行って、ビジネスとして後押しをしていきたい
これまでの熱心な誘致活動が実り、中村知事はベトジェットエアとの覚書の締結にこぎつけました。
覚書には“できる限り早期に定期航空路線を実現する必要があるとの認識を共有する”と記されましたが、ベトジェットエアから就航の確約はありませんでした。

定期便開設の要望にできるだけ応えられるよう努力する
ベトジェットエアからは松山-ホーチミン間でのチャーター便の運航が提案されました。チャーター便は今年の年末から一定の期間、運航され、その実績によって定期便の就航を検討するとみられます。
■中四国初のベトナムを結ぶ路線 近隣県の客も取り込みへ

▼ホーチミンと成田・関西
▼ハノイと成田・関西・名古屋・福岡
▼ダナンと羽田
計7つの路線があります。
ただ現時点で中四国の空港にベトナムとの定期路線はなく、県は近隣県の客も取り込みたい考えです。
(中村知事)
ベトナムから大勢四国に来ているので帰省等に伴う需要の掘り起こし。LCCなので手ごろな料金なのでそういったところをアピールしていく必要がある

経済発展に伴って日本を訪れる観光客もこれから増えると期待されていて、中村知事は現地の旅行会社に対し愛媛の魅力をアピールしました。

定期便に持って行くためには安定した搭乗率が必要になるので、そのためには双方の観光、大勢が四国に来ているので帰省のニーズ、さらには経済交流、この3つを同時に追い求めないと結びつかないので行政としてできる対応はしていきたい
念願の路線開設に向け、需要を掘り起こすことができるのか、官民挙げての取り組みが求められます。