愛媛県松山市のJR松山駅構内に向かう新たな通路が設けられました。
以前は大手町方面から駅に向かう場合、古い駅舎の中を通っていましたが、迂回するルートに変更されています。
理由は、10月ごろに古い駅舎が取り壊されるためです。
それによって徐々に本格化する駅東側の再開発、その現在地を愛媛県松山市に聞きました。

山田アナウンサー
「JR松山駅の東側駅舎へと続く通路なんですがこれまでの古い駅舎を抜けるルートが廃止されこちらに新たな通路が設けられています」

以前の駅舎があった東側から現在の駅構内に向かう仮設通路のルート変更。
27日までは古い駅舎の中を通り、ホームや線路があった場所を通過するルートでしたが、28日から古い駅舎に立ち入り禁止のフェンスが設けられ、建物を迂回して向かうルートに変わっています。

利用者の声
「すごく歩きやすかったです」
「遠いなと思って遠回りやなと思いましたけど、きれいになったし通りやすくなったなと思います」

変更の理由は、10月ごろに始まる古い駅舎の取り壊し。
建物があった場所は愛媛県松山市が整備する広場に生まれ変わる予定です。

ところで、駅周辺の再開発の進捗はどうなっているのでしょうか?

現在、駅の西側はアリーナの建設が計画されているほか、ロータリーを整備する方針に加えベンチや樹木を配置したイベント広場を設ける案が示されています。

一方、古い駅舎がある東側の整備計画について市の担当者に話を聞きました。

松山市交通拠点整備課 有光一成 課長
「一体的に賑わいが生まれるような施設の整備を目指していきたいと考えています」

市は将来的に、東側にホテルや飲食店、アミューズメント施設などの誘致を目指していて、今年秋ごろを目途に民間企業からアイデアの募集を始めるということです。

その後、今年度末を目標に駅東側の整備のモデルとなるプランを公表する方針です。
市民からは整備の完了を待ち望む声が聞かれます。

市民の声
「早いほうがいいよね」
「あちら側(西側)も整備できていなかったので早く整備してもらいたい」

松山市 有光課長
「将来につながるようなまちづくりを進めたいと考えているので、スピード感をもって事業に取り組んでいきたいと考えております」

古い駅舎が取り壊された後、市は来年度から仮設ロータリーや整地の工事に着手する予定で、東側も少しずつ装いを変えていきそうです。