昔は「wo」だった!
愛媛大学 佐藤栄作名誉教授
「昔『wo』と発音していたことは、日本語の歴史の上からは間違いないんです。昔は『a・i・u・e・o』の『お』は『o』、『wa・wi・wu・we・wo』の『を』は『wo』だった」
佐藤名誉教授によると「を」は「お」と違う文字として生まれたため発音も違っており、たしかに「を」=「wo」と発音していたとのこと。
国が定める「を」の発音は…
しかし、今は、と言うと…
愛媛大学 佐藤栄作名誉教授
「『を』を『wo』と発音するなんて、小学校の教科書にも書いていませんからね」

1986年、内閣告示の現代仮名遣いでは、助詞の「を」は「を」と書くと記されています。同様に、助詞の「は」は「は」と書く、助詞の「へ」は「へ」と書く、と記載されています。
つまり「わいうえを」の「を」が「wo」と発音するのだったら、「あいうえお」の「お」とは発音が異なるため、このように示す必要さえもないということ。
すなわち、国は「を」の発音は「o」である、と定めているのです。