ホレホレアーカイブは1960年代に行われた小正月行事を紹介します。

1964年2月に岩手県雫石町で行われた珍しい小正月行事を記録したときの映像です。
「のさ打ち」という仕事始めの行事で、旧暦1月11日にたい肥の代わりにワラを田畑に蒔いた後、ワラで作った「のさ」を近くの若い木にかけて豊作を祈ります。その枝を切って炉で燃やし、家族がその火を囲んで団らんすれば長生きできると言われています。
「夜鳥追い」という農作物を荒らす鳥や獣を追い払うための小正月行事は、ワラで作った鳥やウサギを子どもが持ち、後ろに太鼓や笛の鳴り物を従え「良くない鳥は頭を割って塩つけて」と囃しながら集落を練り歩き、村の外れまで追い出して一年の豊作を祈願していました。