
西和賀産業公社は2011年から自社の畑で栽培したダイコンを使った一本漬けを販売していますが、2021年の食品衛生法の改正で漬物の製造が営業許可制になったことで、加工施設の変更を余儀なくされました。

2024年からは必要な基準を満たした町内の別の施設で作業が行われています。
それがこちらの沢内地区にある農産物加工場です。

(菊池国博工場長)
「今年もダイコンが来たぞという感じですね」
「重かったり寒かったりはしますけど、食べてもらえるみなさんを思いながら、今年もうまくやるぞと漬けています」

ここでも再び洗浄されたダイコンは、一本まるごと塩に漬け込んでいきます。
そうすることで独特のみずみずしさと食感が生まれるといいます。
施設が小さくなったことで以前よりも生産できる本数は減りましたが、今シーズンも1万本の一本漬けが製造される予定です。

この時期の西和賀町の平均気温は5度前後。
天然の冷蔵庫ともいえる環境の中でおよそ40日間寝かせて出荷の時を待ちます。
(菊池国博工場長)「均一な製品をめざして漬け込んでいます。味の変化がないようにですね。いつ食べてもおいしいものを出せるように作っています」
今シーズンの一本漬けの出荷は12月中旬にも始まる見込みです。
豪雪地域に伝わる冬の味が食卓に届くまであと少しです。







