2024年男子団体決勝で福島県のチームに敗れ、惜しくも2位だった滝沢二中にとってこの大会での優勝は悲願。
団体戦で中心となるのが2024年の決勝を経験している菅原澄空選手です。

身長174センチ、体重は110キロもある菅原選手ですが、大会に出れば特別大柄な選手ではないといいます。
(菅原澄空 選手)
「重量級相手に背負いなどを意識してやっている身長も小さくて、体重も普通の方なので止まったら巻き込まれて負けてしまう」

得意とする自分よりも体の大きい相手に対して有効な「大外刈」でチームを勝利に導きます。
チームには現在、黒帯を着ける有段者が4人います。

団体戦の先鋒で、チームに流れを呼び込む遠藤玄己選手と、中学校から柔道を始めた榊本丸選手です。その得意技は…「背負投」です。

滝沢二中の柔道部の顧問に就任して5年の佐々木制剛さんは、チームの確かな成長を実感しています。

(佐々木制剛 先生)
「2年前の県中総体(県中学校総合体育大会)優勝が滝沢二中としては初めての県制覇。去年卒業した3年生だったり、その前に卒業した先輩たちがつないできたものを今の子たちがやっているところなので、先輩たちの思いを背負ってやっていきたい」

盛岡中央高校時代に、県高総体の柔道66キロ級で3連覇を成し遂げた佐々木さん。
自身も長く柔道に取り組んできた経験から、指導で心がけているのが「凡事徹底」です。

(佐々木制剛 先生)
「特別なことを練習しているつもりはなくて、誰にでもできることを誰にもできないくらい取り組もうと掲げてやっている」