山林火災の発生を受けて開設された避難所で6日、仙台市からボランティアで訪れている夫婦が温かい食事を振る舞いました。

今回の山林火災の発生で避難所となっている大船渡市の猪川小学校です。
食事の準備を進めていたのは、仙台市からボランティアで訪れている阿部茂さんと光子さんの夫婦です。

2人が用意したのは郷土料理の「ひっつみ汁」。
6日はおよそ90人分が用意されました。

(原動力は?)
(阿部光子さん)「好きなだけです」
(阿部茂さん)「ただ好きなだけ」
阿部さん夫婦は、東日本大震災をきっかけに、各地の災害現場の避難所で食事を提供するボランティア活動を続けてきました。
今回も「少しでも力になりたい」という思いから大船渡市を訪れました。
心を込めて作られた温かいひっつみ汁を受け取った避難所の人たちの顔には自然と笑みが…。

(避難していた人は)
「やっぱりおいしいね。温かいのがこういうときは最高だね」
また食事は、ボランティアで訪れていた大船渡高校の生徒にも振る舞われました。
(生徒は)「おいしかった」

(阿部光子さん)「来たかいがありました」
避難が長期化する中、温かい支援の輪が広がっています。