まもなく今シーズンの収穫が本格化します。

(押切食品 伊従聡一さん)
「祖父母が毎年何気なく種をとって植えるという作業をしている。これってすごい価値があるんじゃないの?ということに後から気づいて、そこからちゃんと守っていこうと今こうやって続けている」

におい豆を栽培する伊従聡一さんは、漬物の製造販売を手がける押切食品の3代目。
におい豆は、かつて地域のあちらこちらで育てられていましたが、現在生産を続けている農家はほとんどありません。


押切食品では、守りつないできたにおい豆の種を絶やすことなく栽培を続けています。

「すごく風味も味も濃いし、すごくおいしいなと思っています」

この地域の枝豆の栽培は、北海道から種を仕入れて植えたのが始まりとされていて、大切に種をつなぐことで土壌に適応していき、今では農薬や化学肥料を使わなくてもしっかり育つようになったといいます。