
■さらに妻のBさんも刺し、逮捕されるまでの状況
<検察>
・Aさんは腕を上げて防御し、後退して逃げる
・隣人Xさんが被告をつかみ、止めようとする
・被告は追いかけて、背中などを何度も刺す
・妻のBさんが被告に体当たり
・被告は、体当たり後に座り込んだBさんの背中を刺す
・隣人Xさんが被告を後ろから羽交い絞め
・被告は「全員、ぶっ殺してやる」と叫びながら、なおもBさんを刺す
・被告はBさんから離れた後、自宅内へ
・隣人Yさんの通報で逮捕
・Aさんの傷は20か所以上
・Bさんの傷も10か所
・長女の目前での犯行で、残酷というほかない
<上記以外の長女の証言>
・パパと話をしているとき、被告はずっと右手を隠していた
・パパが「住所を書かせるのは、やりすぎではないか」と言ったところで被告が刺した
・被告はパパを追いかけて何度も刺し、パパが着ていた白いシャツが赤く染まった
・パパやママを襲うとき「みんな、殺してやる」と言っていた
<被告>
・当時は、軽く切ったと思った
・(なぜ胸を?)首とか心臓とか内臓とか危険だと思ったから
・(ナイフ出したのはいつ?)父が入って、恫喝止まらなかったから、その時
・(どういう気持ちで?)恫喝は止めて欲しい、とにかく離れて欲しかった
・パニック、精神的に追い詰められてきた
・(殺してしまう可能性は考えた?)そういうのについては考えてない
・胸に軽く当てただけ、とりあえず恫喝を止めて欲しかった
<弁護人>
・「全員、ぶっ殺してやる」などの被告の言葉を隣人Xさん、Yさんは聞いていない