北海道砂川市のハンターがヒグマの駆除を巡り、猟銃を所持する許可を取り消されていた問題で、北海道公安委員会は、9日午前、ハンターの男性に謝罪し、猟銃を返還しました。

池上さんに謝罪する北海道警察幹部(9日午前11時すぎ・北海道砂川市)【この記事の画像を見る】

9日午前11時すぎ、北海道公安委員会の代理として北海道警察の幹部が、砂川市のハンター・池上治男さん(77)の自宅を訪れ、謝罪しました。

北海道警察幹部の発言(全文)
「北海道公安委員会としては、今回の最高裁判決を重く受け止めております。池上様にご不便ご負担をおかけしたことに対し、お詫び申し上げます。今回の最高裁の判決の内容を精査し、適正な行政処分の実施に努めてまいります。市町村や猟友会と連携しながら、引き続きヒグマ対策に適切に対応し道民の安全安心な暮らしを守るよう北海道警察を指導してまいります。北海道警察としても池上様にご不便ご負担をおかけしたことに対して、お詫び申し上げます。本当に申し訳ございませんでした。市町村や猟友会と連携しながら市街地に出没するヒグマ等の被害から道民の安全・安心な暮らしを守れるよう適切な対応をしてまいりたいと、活動を続けていきたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします。また池上様にはヒグマ対策、警察にもご協力いただきました、これからも私たちのわからないところもありますので、ご指導の方をお願いしたいと考えておりますし、引き続き連携して住民のみなさまが安全で安心な暮らしができるようにヒグマ対策を推進していきたいと考えておりますので、今後とも一緒に頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします」

池上治男さん(9日午前・北海道砂川市)

池上治男さん
「刑事事件を作ろうとしたような、えん罪を作ろうとしたようなことだと思う。それは、あってはならないこと。全国のハンターが怒っていると思う」
「(今回の対応)当然の謝罪の言葉と思う、それ以上のことはできないと思う。私としては、銃が帰ってきて初めて現状に戻ったと考える。公安委員会から直接(謝罪に)来るのが当たり前だと思う。事務方をよこすのは、本当の意味で公安委員会が反省しているとは私は思えない。7年間は長かったが、取り戻せない、有意義だったというしかない」

北海道砂川市のハンター・池上治男さん(77)【この記事の画像を見る】

池上さんは、2018年に砂川市の要請で、警察官立ち合いのもとヒグマを駆除した際、発砲した銃弾が住宅に届くおそれがあったとして、翌年、北海道公安委員会に猟銃所持の許可を取り消されました。

最高裁判決直後の池上さんと弁護団(3月27日)【この記事の画像を見る】

3月27日の最高裁判決では、「池上さんの発砲の危険性」は認めながらも、「公安委員会の処分は酷なもので妥当ではない」などとして処分を違法とし、高裁判決を破棄。池上さんが勝訴しました。

池上さんは9日午後に猟銃の経験者講習を受ける予定です。