
現場のコースの通行規制は、午前10時40分~午前11時45分…その後の警察の調べで、事故は、この規制の時間内だったものの、規制終了が迫る中で発生していたことが特定されました。
・警察への通報 午前11時51分
・消防への通報 午前11時43分
・事故発生 午前11時37分
また、協会の調査で、事故発生現場は、スタートから71.5キロの地点、その1.7キロ手前のポイントで、五十嵐選手は、先頭から4分49秒遅れていたことなどもわかりました。

五十嵐選手の自転車と衝突した事故車両を運転の63歳の男性は、警察に対し「(コース内にある)吹上温泉に向かうため、規制前だったので、そのまま通行した。現場近くの駐車場で、レースを見た」などと話しているということです。
9月19日に初めて開いた記者会見で、協会は、事故車両がコースに入った時間などについて「調査中」をくり返しましたが、その後の取材に対しては「規制後に入ってきたとは、ちょっと考えづらい」とする見解を示しました。
これに対し、協会の説明に疑問を抱き、憤る選手からの情報提供で取材をすすめると、事故車両とは別の車も通行規制中のコースを走行していたことがわかりました。
その車は、車窓からの風景などを撮るカメラを載せていて(ドライブレコーダーとは別)、映像を検証すると、協会側の警備などが“ずさん”と言わざるを得ない実態が明らかになりました。