Q)最終報告書について、納得は?

◆桂田社長
「不思議なところがある」
「船が浮いてきた時、ハッチが木で閉まってたじゃないですか?」
「あれってどういうことかっていうと、多分、1回潜って、測って、木を切ってきて、また行って上げたってことでしょ」
「なんで、そこまでするのかなっていうのが、まず疑問」
「それだったら、横のドアだって木で閉めるべきなのに、閉まってないとか、いろいろ不思議なことがいっぱいある」

◆桂田社長
「やっぱ、納得っていうか、もうちょっと調べないと、科学的ではないんじゃないかと思います」
「今後、事故を起こさないためには」

◆桂田社長
「ハッチから水が入ったというのもあるけど(船底の)隔壁がなかったから沈んだわけで」
「隔壁が必要な法律であれば、あんなにたくさんの人が亡くならなかったっていうのは感じます」

Q)社長に実務経験がない…という指摘については?

◆桂田社長
「それは、あの、残ってますから、メールで。海上…運輸局とのやり取りは」
「事務所に誰もいなかったっていうけど、事務所にはいましたから、人が。去年もやった人がいた」
「それは、後から何かこういう書式に出さなきゃ駄目だとか言われたけど、それ、電話とかメールで確認して、前の年に、いや、書かなくていいっていうことになってるから、そのまま何もしなかった」
「実際、だからそういうのは全部(報告書では)飛ばされてる」っていうのと、
「海上保安庁とのやり取りがあって、そういうメールのやり取りが全部残ってる」
「だから、保安庁が(責任者として)認定してくれた」
「ぜんぜん、何かそこが全部みんな吹っ飛んでて」
「それは今後、裁判とかでやっていくんだろうけど…」

 このあとも桂田社長は、ハッチが直接的原因とする最終報告書の内容に疑問を呈し、法律で、船底の隔壁設置が決まっていないのは、おかしいと何度も持論をくり返しました。

 そして、これまでの自らが立ち会っての船体への調べの結果が、ほとんど反映されていないと主張しました。

Q)最終結果に、自分の意見とか全然反映されてない?

◆桂田社長
「いや、そういうもんなのかなって感じです」
「もっと、ここを調べて欲しいとか言ったんですけど…」

Q)ちなみに、どこを調べて欲しいと?

◆桂田社長
「ドアない、ドアがなかったですよねってことですね」
「あと、バックは、そこに穴が空いていたけど、本当にそっから水漏れはなかったんですかって」
「ガラスの破片、何個っていうのを数えるぐらいまでやってるのに」
「そこだけ、なんかスルーされたっていうのは不思議な感じだね」
「穴の開き方とか、あんだけ全部、立ち会わしてくれてる割にはそこがなかった」
「その部分には、全然触れてないとか」

Q)事故調と対面で一緒に船体見たりとかはしてないんですよね?

◆桂田社長
「見てないっすよ。全部、保安庁だと思います。船に行ったのは、保安庁とだけ」
「事故調は、口で聞くだけです」
「かなり、なんて言うのかな、想像でストーリーを作り上げてるところあるんで…」
「だから、実証的なものは結構ないかなって感じがします」