南極観測70周年の節目 稚内との「縁」

「しらせ」は海上自衛隊が運用する日本で唯一の砕氷艦です。2025年11月に横須賀基地を出発し、約1万4000キロ離れた観測拠点・昭和基地へと向かいました。

大陸東側での観測任務も終え、4月に日本に帰ってきました。

9月下旬、北海道稚内市で一般公開が行われました。全長138メートルの大きな船内には食堂や寝室のほか理髪室まで備えられており、訪れた人々は興味津々の様子でした。

大学生(19)
「埼玉から来ました。もともと海に興味があったのと、アニメ『宇宙よりも遠い場所』を見て南極が良いなと思って勉強中です」

日本の南極観測70周年という節目の年に北海道稚内市へやってきた「しらせ」。実は稚内市は、1956年にタロとジロなどの樺太犬が訓練を行った場所であり、南極観測と非常に深いゆかりがあります。

稚内市教育委員会 西達矢さん
「稚内市としては70年前、樺太犬が南極観測に行った際、最初に訓練をした場所が稚内公園であるというゆかりがあります」

8月には地元の中学校で昭和基地と繋ぐ特別授業が実施されたほか、船内見学では「しらせ」が運んできた「南極の氷」が披露されました。

海上自衛官
「氷の中の気泡には数万年前の空気がそのまま閉じ込められています。気泡が弾けると音がします」

生徒(14)
「氷を砕きながら進むと聞きました。そういうところを見てみたいです」