富良野での無茶ぶり「今作れ」と、30分で生まれた名曲
最初の依頼を受けた時のエピソードは、非常に強烈なものでした。「札幌のコンサートの翌日に、富良野に遊びに来いよと言われて。『ギター持って来い』と言われたんで、パーティか何かやるのかなと思って、気楽に出かけて行ったんですけどね。ものものしい人たちが大勢いて。着くなりすぐ、居間のテレビの前に僕、座らされて、第1回と第2回の『北の国から』の映像を、まだ音楽も何も入ってない、音は入ってましたけど、それを2時間見せられましてね」と振り返ります。 そして映像を見た後、「感想を聞かれて、僕すごく感動したんですよ。『これ素晴らしい』って言ったら、『じゃあお前、音楽な。で、今作れ』って言うんで、その場で作らされましたね(笑)。ええ、怖かったですよ」と、信じられない無茶ぶりだったと振り返りました。
「どうすれば…まず作者が気に入るものを作らなきゃいけないので、倉本先生がどういうのが好きなのか分かんないんで、最初は手探りでしたけど、歌い出してみたら『それいいじゃん。それでいいよ』っていうことだったんで、もうあとは流れに任せて作りましたね」とさださんは語ります。 制作期間について聞かれると、「30分ぐらいで形作れって言われて、まあ1時間ぐらいで全体のイメージは沸いたんですけど。最後のサビの細かいメロディはね、まだちょっと持ち帰らせてくれっていうことで、確定したのはちょっと後だったんですけど、大体『これでいい』っていうことでね」と、あっという間に形になったことを振り返りました。 その後、役者さんたちが夕方に帰ってきて、みんなでお酒を飲みながら「もう一回歌え」「もう一回歌え」と言われるうちに、段々と形になっていったそうです。 ただ、最初にテレビで曲が流れた時は、「『こんなんで本当にいいのかな』ってちょっと不安でしたけどね。ギター1本だしね。でも、あの素朴さがかえって良かったのかもしれないですよね。それが先生の狙いだったのかもしれないですね」と語りました。







