《「睡眠時無呼吸症候群」診断~治療までのプロセス》

まずは自宅で、簡単な機器をつけた簡易検査します。簡易検査で疑わしい場合は、入院して精密検査。基本的には1泊で結果がわかります。

「睡眠時無呼吸症候群」と診断された場合は、CPAP(シーパップ)と呼ばれる  医療機器を着けて、就寝する方法が主流になっています。  

札幌もいわ徳洲会病院・後平泰信院長
「睡眠時無呼吸症候群の方は、呼吸が止まることで何度も途中で起きてしまうので、眠りがかなり浅くなっています。CPAPを付けると、空気の力で舌が落ち込むのを防ぐので、呼吸がかなり楽になってぐっすりと朝まで寝ることができます」

「病状によっては、やせ型や女性、軽症の患者はマウスピースという治療法がありますし、横向きに寝る枕での治療も可能になっています」

「多くの方は寝られていますよ。症状が改善してよく眠れることで、仕事の生産性や生活の質がアップしてメリットの方が大きいと喜ぶ患者さんが多いです。症状の度合いによってはマウスピースや、横向きに寝るための枕で症状が改善される患者さんもいます。

《放置すると大きな病気につながるリスク》

 糖尿病のリスクは約2倍、高血圧のリスクは約3倍心不全や脳卒中のリスクは約4倍、鬱のリスクは約5倍と、生活習慣病の原因になっているケースが報告されています。

少しでも気になったタイミングが受診どきです。気になる方は一度受診をしてみてはいかがでしょうか。