■読み終えた本を…図書館へ無償提供

図書館などへの支援を行う取り組みも進んでいます。
「北海道ブックシェアリング」は、市民や企業から寄贈された「読み終えた本」をボランティアスタッフが、補修やクリーニングし、無償で提供しています。

北海道ブックシェアリング 荒井宏明代表理事
「予算が厳しいのは、すごく聞きます。ただ図書の提供活動はあくまでも緊急措置。やはり自治体が予算を持って、あるいは団体なり施設なりが資料費をきちんと確保して毎年計画的に更新していくのが筋」

堀内大輝キャスター)
書店が減る一方で、新しい業態の書店が増えています。
「シェアハウス」ならぬ「シェア型書店」です。
複数の人が「棚主」=棚の入居者として使用料を支払い、店の書棚を借りて好きな本を販売します。
1つの本屋さんを、複数で運営するスタイルです。
また、車に本を積んで商業施設などに出向いて販売する「移動書店」も増えています。
大手書店も、活字ファンのつなぎ止めに懸命です。
丸善ジュンク堂書店札幌店では、今週末、閉店後の店内で、一晩を過ごしてもらおうというユニークなイベントを開催します。
あらかじめ3冊以上の書籍を購入すれば、あとは一晩、心ゆくまで、店内の本100万冊が読み放題です。
「ジュンク堂に住みたい」というファンの声に応えたそうです。
堀啓知キャスター)
書店の減少には、国も危機感を抱いてますね。

堀内キャスター)
国は6月、書店の減少に歯止めをかけるための支援計画「書店活性化プラン」を発表しました。書店の経営の効率化などを支援するもので、
●本の在庫が管理できるICタグの普及。
●売れ残った本の返品費用を抑える対策。
●読書人口を増やすため「絵本専門士」
などの人材を育成し、幼児期から本に触れる機会を増やすなどの取り組みがあります。
堀キャスター)
本屋さんはすべての世代が行き交う貴重な存在だと思います。
店の明かりは文化の灯。いつまでもマチを照らしてほしいと思います。