《禁漁エリアに複数の釣りざお…記者が直撃すると》
そして、白老町の別の河口近くにある海岸にも、複数の釣り人たちの姿があった。河口から500メートルまでが禁止エリアとされている海岸だ。
だが、河口から200メートルほどの海岸には、何本もの釣りざおが立ち並び、投げ釣りする人たちがいた。
記者
「おはようございます。HBCなんですが…」
禁止エリアにいた男性
「漁業組合の人が来て『ここがギリギリそっち行ったらだめだよ…』と」
記者
「看板には500メートルまでは禁止エリアと記されていましたが…?」
禁止エリアにいた男性
「警察も、この間ここに来て『ここがギリギリだから』と言われた」
その場には、釣り上げたサケはなかったが、間違いなく釣りの禁止エリア内だった。
室蘭海上保安部 田中公一次長
「サケは大切な資源で、そういった行為自体は決して許されることではない。今後も取り締まっていきたいと思っている」
監視をかい潜り、横行する禁止エリアでのサケ釣り。一部の釣り人たちの、モラルが問われている。
森田絹子キャスター)
取材した男性は『ここはギリギリ…大丈夫と言われた」という趣旨の話をしていましたが、地元の漁業組合や室蘭海上保安部などに確認したところ、禁止エリアである以上“一切認めることはない”とのことでした。

改めてですが、摘発のためには、禁止エリアで、サケを釣り上げたことを確認することが必要です。今回の取材では、サケを釣り上げている行為そのものは確認できませんでした。
ただ、禁止エリアに釣りざおを持ち込むことで、漁業組合や海上保安部から厳しく注意されることもあります。
堀啓知キャスター)
「知らなかった…釣り目的ではない」などと言っても、ごく普通に釣りを楽しむ皆さんからすると、そもそも禁止エリアへ立ち入ってのサケ釣りは、迷惑この上ない行為です。
森田絹子キャスター)
第一管区海上保安本部によりますと、2019年からきのうまでの間に、北海道内内では【65人】がサケの密漁で摘発されています。

堀啓知キャスター)
サケのふ化事業には、明治時代から続く北海道の漁業資源を守り、育ててきた長い歴史があります。そうした大切な資源を未来の世代に繋いでいくためにも、当たり前ですが、ルールの中で、釣りを楽しむ…それが何よりも大切です。
【2025年10月15日(水)「今日ドキッ!」で放送】