《高齢の飼い主を癒す“愛犬”という家族を守るために…》

年老いた犬を抱えながら、飼い主自身も高齢となり、以前と同じような暮らしが困難になっていく“老々飼育”―。この問題の解決にあたる人物は、愛犬を飼い切るためには、信頼できる第三者が欠かせないと話します。
NPO法人ホッカイドウ・アニマル・ロー代表理事 今井真由美さん
「いまの時代は、やはり第三者の関与が、とても大切かなと思います。お一人さま、単身世帯が多いからこそ、分かち合える人、安心できる関係、共倒れにならないためにも、信頼できる第三者に託したりお願いすることは、ペットの生涯を守るとともに、ご自身を守ることにもなります」
高齢者にとって、愛犬は心を癒やす家族。しかし、互いに老いていく中で、その命を支えきれなくなる現実があります。
札幌・北区に『逢犬はうす』を立ち上げて、まもなく10年。宮西雅子さんは、これまでに500頭の年老いた犬たちを看取りました。宮西さんは、預かっている犬が旅立つとき、こんな約束をします。

『逢犬はうす』を運営する宮西雅子さん
「最期を迎えた犬たちには“また会おうね”…と伝えるけれど、また“そういう子を助けるよ”って声をかけて」
居場所を失ってしまう犬たちを救いたい…この思いが、宮西さんの原動力です。