《徘徊や歩行困難、夜鳴きも…認知症の老犬たちを介護》

 認知症を患う柴犬のあいちゃんは18歳。徘徊が止まず、食事も排便も難しくなっています。飼い主は病の果て、あいちゃんの余生をここに託しました。


『逢犬はうす』を運営する宮西雅子さん
「私たちだってずっと寝てたらしんどいじゃん?」


高齢のあいちゃんは、自分の力で歩くことがもう出来ず、車いすが必要です。車いすは、以前ここに愛犬を預けていた利用者が譲ってくれました。

『逢犬はうす』を運営する宮西雅子さん
「この子は、本当に穏やか。きっといいトイプードルだったと思う」

『逢犬はうす』に来て1年になる老犬のルンちゃん。3年前から夜鳴きが激しくなり、やはり歩行も困難になりました。ルンちゃんの飼い主も高齢で、現在、自宅で病と闘っています。



『逢犬はうす』を運営する宮西雅子さん
「お母さん、ルンちゃん置いて帰るとき、泣いてた。“ごめんね、ごめんね”って。だけど、そういうことじゃないんだよって説明して。自分で看られないものを抱えてるほうが、ルンちゃんに気の毒だからって」

札幌で年老いた犬たちを預かる団体『逢犬はうす』―。宮西雅子さんを含め、スタッフは4人。ほかにボランティアも加わり、10人ほどで犬たちのケアにあたっています。

おむつを替え、薬も飲ませ…、預かっている犬の体調や好みに合わせて、食事を用意します。

『逢犬はうす』を運営する宮西雅子さん
「玄米のおじやはすごく喜ぶ…かつお節だから」


敷地内にあるドッグランは、活動をサポートするボランティアが作りました。