「もんすけ調査隊」です。再生可能エネルギーとして注目されている太陽光発電で北海道内の建設予定地で新たな問題が発生しました。

◆5月に値上げされる電気料金

3月、経済産業省は、再生可能エネルギー普及のため、電気料金に上乗せしている割賦金を、5月から引き上げることを発表。

平均的な家庭で月1592円、年額1万9104円になる。

これは再エネの普及により電力会社の買取量が増えたことなどからだという。

もんすけ調査隊でも、去年、釧路湿原を調査したところ、おびただしい数のソーラーパネルが大地を覆い尽くしていることが明らかに。

あれから1年…新たな問題が噴出しているということで、調査員は再び釧路へ飛んだ。

◆メガソーラー建設計画をめぐり地域住民と設置業者が意見対立

・調査員
「ありました。大きな道路の横には、見渡す限りのソーラーパネルが広がっています」


実は今、釧路市内での太陽光発電所の開発計画が増えていて、釧路市でのメガソーラー建設計画を巡り、地域住民と設置業者の間で激しく意見が対立しているというのだ。

定期的に勉強会を開催している住民団体は、切実な声を上げる。

・住民団体『もっと釧路湿原』
「不安の声が多い。見る機会が増えている中で、本当にこのままでいいのかなと、なぜ止められないんだろうなと」


釧路市議会でも懸念の声が…

・釧路市 大越拓也議員(3月6日議会)
「メガソーラーの開発計画が釧路市内で急増し、これら希少生物の生息環境を脅かすとの懸念が高まっている」


例えば、北斗遺跡の隣接地にも、巨大なメガソーラーを建設する計画が進行しており、古墳がソーラーパネルに囲まれた奈良県のように、歴史的景観が損なわれないかと不安の声が高まっている。