海水温の高さがコンブにも影響を与えているとのことですが、北海道立総合研究機構(道総研)によりますと、2024年の海水温は、2023年ほどの上昇はなく、2025年度の生産は一定程度、回復するのではないかということです。
 
コンブが減少している主な原因は、海水温の高さということですが、要因は他にもあるそうです。

北海道大学の四ツ倉典滋教授に、コンブの生産量が減る要因を聞いたところ、次のようなものがありました。

■海水温が高い
■海洋汚染
■流氷により削られる
■生態系のバランスが崩れ、ウニなどにコンブが食べられてしまう


また、漁業の後継者不足や、消費者の“コンブ離れ”も生産量の減少に関わっているということでした。

そして、北海道ぎょれんによりますと『生産量が減ることで、流通価格の上昇も避けられない見通し』とのことで、私たちが普段購入する、だし用や、そのまま食べるコンブも、値上がりするだろうということです。

そんな状況のコンブですが、生産量を増やす取り組みも始まっています。

北海道大学(水産学) 四ツ倉典滋 教授
「これはいずれも高温耐性のコンブ。高い水温の海に入れても、成長して伸びていくようなコンブです。通常のコンブの養殖種苗は16℃~17℃で海に出すが、これらは23℃~24℃で海に入れて残ったものです」