一方で何も手が付けられない住民も…

運ぶための車が地震で壊れたり、避難所から自宅になかなか戻れず片付けが進まないなど、珠洲市民は次の一歩が容易には踏み出せない状況です。

(室内を片付ける住民)
「ボランティアでも来てくれればいいけれど、珠洲はまだでしょ。2人じゃ何もできない。上から下まで降ろさないといけないし」。

街の再建はいつになるのか。平山准教授の推計では、石川県全体で古い木造家屋を中心に5000棟あまりが全壊。災害廃棄物は80万6000トンに上るということです。しかし、津波被害と液状化による被害は考慮していないため、実際の災害廃棄物の発生量は、この推計をさらに上回る可能性があると話しています。