能登半島地震の被災地の今を伝えるCBC記者の取材報告です。今回、家屋の倒壊などによって発生した災害廃棄物は、石川県内で80万トンを超えるという推計があります。中でも困難な状況にある石川県珠洲市についてお伝えします。

(脇田亜彩香記者 2月1日)
「珠洲市内を歩くと、いたるところに倒壊した家屋のがれきがあって、道路に広がって散乱している状態です」
暮らしていた住宅、使い慣れた家具が一瞬にして災害廃棄物に…。

(住民)
「この広間でお祭りで飲んだり食べたり騒いでいたんですけれど、(ふすまや壁などが壊れて)これじゃあもう全然…」
(住民)
「テレビもつかない状態ですし、壊れてしまって。地震があったときに止まった時計です」
あの日から時が止まったようです。珠洲市の被害は甚大で、死者は101人(5日現在)。
また、全壊した家屋は市内にある木造家屋のおよそ37パーセントにあたる、2000棟あまりと推計されています。

