その後、豊橋市の桜丘高校へ進学し、その才能が一気に開花。日本屈指のロングシューターへと成長しました。

高校で全国大会の得点王になるなど、十分な実績を積み上げた富永選手が次のステージに選んだのが、バスケの本場アメリカでした。


(富永啓生選手)
「アメリカに行ったほうがより成長できると思ったし、もっと上のところを目指していきたい」

(父・啓之さん)
「楽しみでしかないです」

(母・ひとみさん)
「きつい状態でこの子がどれだけ力を発揮出来るようになるかとか…。すごく強くなると思うし、やりきってくれれば」


現在、富永選手が所属しているのは、ネブラスカ州リンカーンにあるネブラスカ大学。

ホームゲームでは1万5000人を超えるファンが駆け付け、まるでプロ球団のように人気のあるアメリカの大学バスケ。

そんな中、ロングシュート連発で地元のファンたちの心をつかんだ富永選手。

前回の東京オリンピックでは、3人制バスケ「3×3(スリーエックススリー)」の日本代表として出場。日本を決勝トーナメントに導く活躍を見せました。

そんな富永選手が、今年8月に開催されるバスケットボールワールドカップの日本代表候補に選出されました。

そこでの意気込みを富永選手は…

(富永啓生選手)
「自分のできることを発揮して、代表メンバーに選ばれることを目標に頑張っています」


そして、チームのトム・ホーバス監督は…。

(日本代表 トム・ホーバス監督)
「この1年半は、このメンバーで1回も同じタイミングで集まっていない。本当にこれから楽しみです」


(富永啓生選手)
「得意としているのは3ポイントなので、もちろん3ポイントのところもそうですし、あとはオフェンスのバリエーションであったりとか、オフェンス全般的な部分は注目してほしいです」

8月25日から始まるバスケットボールワールドカップ。

富永啓生の名前が日本列島をにぎわすことになるでしょう。