“紙ペラ”の次は“非公開”の面会

この日、衆院議長公邸で行われたのが与野党の代表者らと細田議長との面会だ。

議長から旧統一教会との接点などに関する説明が行われるというものだった。

衆議院議長公邸での面会(2023年1月24日)


【担当職員】
「スミマセン。ではそろそろプレス(報道機関)の方は退出をお願いします。」

この日、報道陣に公開されたのは面会の冒頭部分のみで、この先の肝心な部分は全て非公開

しかも議事録が残されない密室のやり取りだ。


出席者によると、面会は約1時間行われ、細田議長から以下のような説明を受けたという。


<細田議長の主な説明内容>

■「(教団から)具体的な要望はなかった。」

■「(派閥の長として選挙の際に)特定の候補に教団の票の差配をしたことはない。」

■「何らやましいような付き合いはなかった。」


“やましい付き合いはなかった”というのであれば、なぜ記者会見などの公式の場で、それを正々堂々と説明しないのだろうか?


実はその理由について、細田議長はこう述べたという。


<細田議長が公式の場での説明を拒む主な理由>

■「過去のことについて“今の議長の立場として” 記者会見その他でお答えするのは、ふさわしくない。」


“議長の立場だから会見すべきではない”というこの発言。

それはあたかも「自分は議長だから」という理屈を盾に、幕引きを正当化しているだけのようにも見受けられる。

ならば、自分が議長の立場としてではなく、一人の政治家として説明すれば良いだけのはずだ。